TCHO/チョー(チョコレート)総合79点
Tech+Chocolateの出会い
そう、始めのTは発音せずチョー(choh)と読む。なぜTは発音しないのかとアメリカ人に聞いてみるとKnifeはKは発音しないでしょと言われて即終了。
フェリービルディングと同じエンバーカデロ通り沿いPier 17に本社と工場が位置しているこのチョコレート会社は2005年に元NASAでスペースシャトルのエンジニアを務めたティモシー・チャイルズ(Timothy Childs)と、チョコレート業界で40年間経験を積んできたカール・ビットン(Karl Bittong)が出会い、さらに2007年にはWIREDマガジン創設者であるルイス・ロゼット(Louis Rossetto)がCEOとして参加して作られた。シリコンバレーのスタートアップテクノロジー(NASAのエイムズ研究センターはシリコンバレーにある)とサンフランシスコの食文化の融合によるイノベーションから生まれた”New American Chocolate”とうたっている。
店内に入るとまずはショップがあり、その奥にカフェコーナーと工場がある。この工場、iPhoneで操作出来るようにiPhoneアプリを作ってしまったというのがTech業界出身者らしくて面白い。
カカオのパーセンテージや産地で表現されることの多いチョコレートをこちらではカカオ豆のフレイバーによって分類している。具体的には上のグラフのようにシトラス、フルーツ、ナッツといった具合にだ。これがフレイバーを加えるのではなくて、カカオ豆本来の味のみからこのフレイバーを作っている。
初めて来店したと伝えると、店内の試食コーナーを案内してくれる。味は4種類あり、左から順に
- Chocolatey:リッチなダークチョコレート、ガーナ産カカオ70%
- Fruity:ベリー系のフルーツと少しチェリーのFinish、ペルー産カカオ68%
- Nutty:ローストしたナッツの味。少しエスプレッソのようなFinish、エクアドル産カカオ65%
- Cacao:クリーミーなミルクチョコレート、産地不明カカオ53%
味はアメリカのチョコレートらしからぬ甘さ加減で結構美味しい。Fruityが美味しいと思い店員さんに確認してみたところやはり一番人気とのこと。しかしながら、他でも手に入らないわけではないと思われる味で、板チョコ 2oz(58g) 1枚に6.95ドルという値段は、ちょっと高いと感じてしまうので、何故かこちらの方が安いアソートタイプ(8個入り64g、4.95ドル)の方がお勧め。
また、現在工場見学ツアーを行っており、無料で参加することが出来る。ツアーへの参加はEventbriteを通じて行うところも如何にもサンフランシスコらしい。こちらから簡単に予約できる。
Blue Bottle CoffeeとのコラボであるこちらのチョコレートはUS内で作られたベストミルクチョコレートに選ばれたようだ。試してみたところ、テイスティングノートにリッチなチョコレート入りカプチーノのようと書かれている通り、カプチーノのニュアンスが美味しい。
ダンデライオン・チョコレートと並んで、サンフランシスコのお土産として重宝しそう。ただ、こちらの方が安価で小分けされているので、配るのに良さそうだ。
SF BiteBite’s評価(総合79点)
味 31点(40点満点)
コストパフォーマンス 14点(20点満点)
サービス 9点(10点満点)
雰囲気 8点(10点満点)
独創性 8点(10点満点)
清潔感 9点(10点満点)
TCHO(Embarcadero地区)
http://www.tcho.com
Pier 17, San Francisco, CA 94111
(415) 981-0189
Mon-Fri 9 am – 5:30 pm
Sat-Sun 10 am – 5:30 pm