サンフランシスコの夏は寒い!服装に注意を

サンフランシスコの真夏は東京でいう4月くらいの気候

カリフォルニアの夏というと太陽とビーチを思い浮かべるところだが、同じカリフォルニアでもサンフランシスコは随分事情が異なる。

サンフランシスコの夏がどれくらい寒いかというのを上手く表現した有名な台詞がある。
『トム・ソーヤーの冒険』を書いたマーク・トウェインが「人生の中で過ごした一番寒い冬は夏のサンフランシスコだった(The coldest winter I ever spent was a summer in San Francisco)」と言い残しているくらいサンフランシスコの夏は寒いのだ。

summerSF-1上下の写真は7月30日の夕方6時頃にサンフランシスコの有名スポットであるユニオンスクエア前で通行人を撮影したものだ。summerSF-2写真を見ていただくと、別に曇っている訳でもないのに、女性ならコート+マフラー+ブーツといった冬かと思うような服装をしている方が何人もいることに気付くだろう。男性でも最低ジャケットやパーカーは着ている。

サンフランシスコは周囲三方を海に囲まれており、夏は冷たい風と霧に包まれることが多く、特に午前中と夜は大西洋から来る霧が流れ込んで非常に寒くなることがある。
summerSF-temp上のグラフはサンフランシスコの平均気温(最高・最低)、降水量、日照時間を表したグラフだ。特に7・8月という本来最も暑いはずの時期でも最高18℃、最低12℃、平均で15℃しかない。これは東京でいう4月に相当する気温である。
ただし、霧や風がなく、太陽が出ている日中は体感温度がもっと高いので、シャツやTシャツといった薄着でも十分対応できる。昼夜の差が激しいので、シャツやTシャツにカーディガン等を重ね着して、上着+ストールなど調節出来るものを持参するのが基本である。荷物にはなるがホテルに帰る手間が省ける。
逆に年間を通してあまり気温の変化が無いので、冬でも日本程の寒さは無い。

summerSF-microclimate1また、この辺りはマイクロクライメイト(Microclimate)といって、局所気候を持つ。つまり隣の市もしくは数十分車を走らせただけで気候が多いに変わる。
上の写真はサンフランシスコ・ベイエリア地元紙サンフランシスコ・クロニクル紙のオンライン気象予想ページで、旅行前に自分が行く予定の地域の気温やサンフランシスコであれば霧予報を調べることをお勧めする。

アメリカの場合は気温は摂氏ではなく華氏で表現されているので分かり辛いが、本日(8/5)の午後2時のサンフランシスコの気温は57°F(13.8℃)であるのに対して、車で30分行った先のスタンフォード大学があるパロアルト周辺は76°F(24.4℃)である。また、更に車で南に30分程行ったサンノゼ周辺は80°F(26.6℃)、サンフランシスコより北のナパ/ソノマ周辺は77°F(25.0℃)前後である。サンフランシスコと併せてナパなどに出かける場合は普通に夏らしい天気なので、夏の格好も必要だ。

サンフランシスコの夏の霧と風による予想外の寒さに上着やブーツ等を購入したという話をよく聞く。特に観光客の方は徒歩移動が多いと思うので、晴れている日の日中はTシャツなどでも良いが、朝・晩の徒歩歩きはかなり寒いと思っていただいた方が良い。無駄な買い物をしないためにも夏だからといって薄着の格好だけではなく、重ね着や調節できるものを基本として、寒さ対策を万全にして訪れていただけば快適な滞在が送れるだろう。

※追記 9月に入って、7、8月より暖かくなってきました。