サンフランシスコで最も格好いいコーヒーショップ Sightglass/サイトグラス総合87点

サンフランシスコで今最も格好いいコーヒーショップ

サンフランシスコのThird-Wave Coffee（サードウェイブコーヒー：厳選されたスペシャルティの豆を使用し自家焙煎することを特徴とする。コーヒーがワインのように語られ、産地や焙煎方法などによってそれぞれの豆の個性が出る）の一つ。Blue Bottle Coffee, Four Barrel Coffee, Ritualと並んで、サードウエイブコーヒーのメッカであるサンフランシスコで4大コーヒーと呼ばれている。2009年創業と、4大コーヒーの中では最も後発である。

Sightglass（サイトグラス）はジェラード＆ジャスティン・モリソン（Jerad & Justin Morrison）という兄弟がそれぞれブルーボトルコーヒー及びフォーバレルコーヒーで経験を積んだ後に創業したお店。このサイトグラスは、Twitter & Square の創業者ジャック・ドーシー（Jack Dorsey）が出資し、プロジェクト段階のSquareをSightglassのコーヒーkiosk（当時）で利用していたことでも有名なお店である。
この木の大きな扉の奥には、広々とした空間に円形のカウンターと大きな焙煎機が目に飛び込んでくる。

お店の中に焙煎所が併設されており、焙煎過程を直接見ることが出来る。使用している焙煎機はドイツから輸入したという1961年のPROBAT（プロバット）のビンテージ。

Sightglassという名前は焙煎機にある豆の状態をチェックする小窓から付けられたようだ。

購入できる豆にはテイスティングノートや豆の処理方法、産地、産地の高度などが記されている。また、焙煎した日付がスタンプされている。340g入りで14-20ドル。

ベーカリーはオークランドのFirebrand Artisan Breads、スイーツ類は前回紹介したサンフランシスコのレストランPiccino,キャラメルはサンフランシスコのHooker’s Sweet Treatsから提供されている。

カプチーノ　3.5ドル（Cappuccino $3.5）
味は浅めのローストで苦みが少なく、酸味もマイルドで全体的にまとまった印象。美味しい。

TOP BARのエスプレッソが素晴らしい

注：2014年11月現在トップ・バーはクローズしている。
広い店内を2階に上がるとTOP BARという名前のエスプレッソ＋エアロプレスバーがある。こちらは時間はかかるが美味しいコーヒーをコンセプトに、2013年2月にサイトグラスの店内に設置された。1階で提供しているコーヒーとはひと味もふた味も違うので、是非2階も訪れて頂きたい。

こちらのバーではシングルオリジンにフォーカスし、その産地とコーヒー豆の特徴そのものを感じられるようになっている。コーヒーのペアリングといった如何にもワインかのようなメニューをオファーしている点も面白い。メニューは季節に合わせて月1回更新されるようだ。

シングルオリジンエスプレッソ　4ドル（Songea Peaberry, Tanzania $4）
酸味・苦味・ほのかな甘み・バランス全ての点において優秀で、最高に美味しかった。テイスティングノートはプラムと甘いラムレーズン。炭酸水を付けてくれる。飲み比べ出来ないので確かなことは言えないが、覚えている限りで他の4大コーヒーショップの中でここのエスプレッソが一番美味しいと思う。

エアロプレスコーヒー　4ドル（Guji Yetatebe, Ethiopia $4）
先ほどの最高のエスプレッソとは対照的に、このコーヒーはまるで薄いコーヒーを飲んでいるような味でとっても微妙。テイスティングノートはレモン蜂蜜・ジャスミン・ベルガモット・生姜。フォーバレルで飲んだ時にも思ったのだが、シングルオリジンのエチオピアコーヒーがどうも私は苦手らしい。