サンフランシスコ・ベイエリアの人種はどれくらい多様なのか

サンフランシスコには多様な文化と各国のレストランがある。サンフランシスコ・ベイエリアの人種の多様性はアメリカの中でも特殊といって間違いないだろう。

これは”The United States Census Bureau”というアメリカ合衆国国勢調査局が2010年に行った調査(現時点で最新)で、米国全体からサンフランシスコ市やベイエリアといった地域毎に至るまで細かな人口・人種・年齢・世帯数などの統計結果を記している。

数字で見るサンフランシスコの実態

  • 人口        805,235人
  • 平均年齢      38.5歳
  • 会社数       105,030社
  • 高卒以上の割合   85.7%
  • 世帯数       376,942世帯
  • 世帯収入      $ 72,947
  • 外国生まれの人口  284,280人(人口の35.3%)
  • 貧困層割合     12.3%

ここで驚くべきは外国生まれの人口が35.3%に達していることだ。日本のどの大都市を見ても、これはあり得ない数値であろう。世帯収入はApple本社のあるCupetinoや私が以前住んでいたMenlo Parkの12万ドル以上と比較すると随分低いように見える。しかしこれは貧困層が12.3%と比較的高いこととの絡みであって、実際には年収20万ドル以上の世帯は12.6%にも上る(日本で世帯年収2,000万以上は数%以下)ことを考えると貧富の差が激しいということであろう。なお、米国全体の平均世帯収入は$52,762。

また、人種別で見るとサンフランシスコと米国全体での多様性の違いは一目瞭然だ。アジア系米国全体で5.6%に対し33.3%と非常に多く、白人が米国全体で72.4%に対して48.5%と少ない。

Demographic※合計して100%を超えているのは2つ以上の人種を持つ人の存在とラティーノ/ヒスパニック系は厳密には人種ではなく民族性であり、人種とはカウントが別になりうるため。サンフランシスコのラティーノは15.1%。各州・地域・市の統計データはここから確認することが出来る。State, County,  City, town, Zip Codeの単位で検索可能だ。またこのサイトでは米国内の他州や都市とのグラフ化比較が可能だ。

この33.3%のアジア系のうち、中国21.4%、フィリピン4.5%、ベトナム1.6%、韓国1.2%、インド1.2%、その他2.1%となっており、肝心の日本は1.3%(10,121人)だ。アジア系が多い理由はやはりこのエリアのハイテクカンパニーがコンスタントに高スキル保有者を必要としており、それがインドや中国のエンジニアを惹き付けている。またそれ以外でアジア系が活躍している分野として製薬業界、バイオテック、ヘルスケア産業が挙げられるだろう。

日本でもダイバーシティという言葉を掲げて女性登用を進めてきている企業が多く存在するようになってきているが、出身国という観点ではまだまだ閉鎖的で、言葉の問題もあるだろうがダイバーシティは進んでいないと言えるだろう。