Redd Wood/レッド・ウッド(ピッツエリア)総合86点
ナパで今、一番格好良いおすすめレストラン
レッド・ウッドはナパ・ソノマの数あるレストランの中で、私が最も頻繁に訪れているお気に入りのレストランだ。
ナパでレストランが密集するグルメの聖地、ヨントヴィルの人気レストラン、Redd(レッド)のオーナーシェフのリチャード・レディントン(Richard Reddington)氏が、2012年に2軒目の彼のレストランとしてオープンしたのがレッド・ウッド。レッドのクラシカルな雰囲気と違って、かなりスタイリッシュな店内。
入ってすぐの大きなライトも格好良いが、他にもバーの上の装飾や、壁に貼られた写真など細部も、インダストリアルでセンスがあり、ナパというよりサンフランシスコのミッション地区にあるお店のよう。
レッドウッドは、North Blockというブティックホテルと同じ敷地内(といっても別経営の独立したもの)にある。このホテルは、高級リゾートホテルとして名高いオーベルジュ・ド・ソレイユグループの傘下。ホテルの方もモダンでオシャレだ。たまたま縁あって、レストランとホテルをデザインしたデザイナーのエリン・マーティン(Erin Martin)氏と食事をしたことがあるが、とても素敵な女性だった。ホテルと敷地を共有しているからか、早朝の朝食から夜まで営業しており、使い勝手も良い。
訪問は金曜日の夕方で、ランチを姉妹店のレッドで食べた後に、比較のために行った。まずはドリンクから。
カクテル 12ドル(The Bartlett $12)
このカクテルがとても美味しかった。Grey goose la poireというウォッカ、St. Germaineというリキュールに洋梨のピューレとライムを混ぜたもの。洋梨のピューレがほのかな甘みを醸し出している。
カクテル 12ドル(American Temptation $12
Templeton ryeというウィスキー、ベルモットというフレーバーワイン、カルダモンシロップ等を混ぜたもの。先ほどのカクテルの方が好きだったが、こちらもなかなか良い。
ミートボール 14ドル(Meatballs $14)
大きなミードボールが4個ゴロゴロと入っている。定番料理ながら、ジューシーで柔らかく、トマトソースも美味しい。
サラダ 14ドル(Warm Brussels Sprouts, Burrata, Bacon $13)
芽キャベツ、ブラータチーズ(モッツアレラチーズとクリームから作るイタリアのフレッシュチーズ)、ベーコン、クルトン、エンダイブ、リンゴを混ぜて、マスタードベースのビネグレットソース(フレンチドレッシングみたいなもの)でいただく。何の変哲もないサラダに見えるが、チップス状になった芽キャベツの葉、カリカリのベーコン、リンゴのシャキシャキ感など、色々な食感と、甘さ・酸味・塩味・クリーミーさが混ざってとても美味しい。最近食べたサラダの中で一番かも。
ハムとパテの盛り合わせ 15ドル(Redd Wood Cured Meats $15)
このお店の自家製ハム・パテに、ピクルスとグリルしたパンが付く。3種は15ドル、5種は20ドルとなっている。盛りつけも美しく味も美味しい。
ソーセージピッツア 16ドル(Sausage, Tomato, Goat Cheese, Mozzarella $16)
自家製サルシッチャソーセージに、山羊乳のチーズとモッツァレラチーズ、赤・黄のピーマン、ペッパー、バジルとかなり具沢山のピッツア。ペッパーが効いていて、食べるとかなりスパイシーだが、ゴーダチーズの独特の酸味がよくマッチしている。ピッツア生地がまた絶妙で、好みのもちもち系なのだが、外側がカリカリしていてドライなのではなく、クランチーなのにジューシーなのだ。やはりここのピッツアは絶品。
チョコレートキャラメルタルト 9ドル(Chocolate Caramel Tart $9)
姉妹店のレッド(Redd)で食事を終了してから4時間しかたっていないのであまりお腹が空いていない状態からスタートしたが、やはり美味しい店はデザートも頼みたくなるので、苦しいのを押して注文。ビターなチョコレートタルト生地の表面にキャラメルを塗った上は、リッチなチョコレートムースと岩塩となっている。やはりデザートも外さない。
ワインは、ティスティング等で既に飲んでいたので今回は注文していないが、ここのワインリストはナパ・ソノマの優良ワイナリーの品揃えが豊富で好きだ。
今回注文したものの中で、美味しくないものが1つも無かった。店員は相変わらずフレンドリーで気が利くし、オシャレな空間で美味しい物を食べて、大変満足した。特にピッツアは近いところでいくと、サンフランシスコのフラワー&ウォーター(Flour + Water)と同じか、それ以上くらいに美味しい(パスタはフラワー+ウォーターの方が美味しいが)。一日でランチをレッド、ディナーをレッドウッドで食べた(しかもその間約4時間)結果の感想として、私はレッドウッドをお勧めしたいと思う。
本家本元のレッドの方が評価が低くて、レッドウッドの方が高いというのは違和感があるかもしれない。しかし、どちらの方が高級とか、盛りつけが繊細で美しいかとかではなくて、『もう一度行きたいと思うレストラン』というのが本当にいいレストランなのだと思う。そういう観点で行くと、レッドの方がいわゆる一流店だし、お料理も繊細なのだが、味的に考えて、もう一度行きたいと思わなかった。一方レッド・ウッドはピッツエリアなのだが、お店は居心地が良くて、お料理も美味しく、また行きたい!と思うお店なのだ。もし近所にあったら通ってしまうだろう。
SF BiteBite’s評価(総合86点)
味 34点(40点満点)
コストパフォーマンス 16点(20点満点)
サービス 9点(10点満点)
雰囲気 10点(10点満点)
独創性 8点(10点満点)
清潔感 9点(10点満点)
Redd Wood(ナパバレー・ヨントヴィル)
http://redd-wood.com/
6755 Washington St
Yountville, CA 94599
(707) 299-5030
Breakfast Daily 8 am – 10 am
Lunch Daily 11:30 am – 3 pm
Mid-Day 3 pm – 5 pm
Dinner Sun-Thurs: 5 pm – 10 pm
Fri & Sat: 5 pm – 11 pm
予約はこちら
———————————————————
関連ポスト
ナパの大人気レストランの今は? Redd/レッド(ニューアメリカン)総合79点
サンフランシスコ最強のハンドメイドパスタ Flour + Water/フラワー&ウォーター(イタリアン)総合87点