Prospect/プロスペクト(ニューアメリカン)総合80点

ミシュラン1つ星の有名店ブルバードの姉妹店

prospect-entサンフランシスコの有名レストランの1つであるブルバード(boulevard)はサンフランシスコのミシュランガイド発行以来一つ星を取り続けている名店。ベイブリッジが眺められる店内は、白いテーブルクロスと重厚な雰囲気の高級店だ。1年程前に訪問したときは、味は美味しかったものの、かなり来店客の年齢層が高く(平均60-70歳くらい)、私くらいの年齢だと浮いてしまう感じで、ちょっと古い感じがした。

prospect-barそのブルバードと同じオーナーのナンシー・オークス(Nancy Oakes)がプロデュースするカジュアル店がこちらのプロスペクト。カジュアルといっても、店内は高い天井に洗練されたエレガント感のある内装であまりカジュアルではないが、より現代的で若い年齢層向けな感じ。ファイナンシャル・ディストリクトに近いので、サンフランシスコにしては珍しく店内はスーツにネクタイといった格好のビジネスマンが多い。

prospect-inside誕生日祝いで訪問した同僚の情報から、カクテルが美味しいとのことでまずはそちらからスタート。

prospect-cocktail1カクテル 12ドル(Parallax $12)
ジン、Génépy Des Alpesという高山植物を使ったリキュール、ルートビアーというアルコールを含まない炭酸飲料(だけどビールの味がする)のシロップ、レモン、ミントを混ぜたカクテル。美味しい。

prospect-cocktail2カクテル 12ドル(Il Terranova $12)
甘くないカクテルをリクエストして、こちらを勧められた。サイナーというイタリアンリキュールに、ウォッカ、きゅうり、Agave Nectarというシロップ、ライムを混ぜたもの。ちょっと氷多すぎないか?と思う氷の量。いくらなんでもスモールグラスにこの氷では実質のドリンクの量はどれだけと思ってしまう。しかも値段はそれなりにする。

prospect-breadパン サービス
サービスで出てくるパン。

prospect-halibutオヒョウのカルパッチョ 14ドル(Local Halibut Crudo $14)
Crudoとはイタリア語で生の意味。いわゆるカルパッチョのこと。やはりアメリカで刺身系を食べるとどうしても値段が高いことが多く、このカルパッチョは枚数にして3枚とかなり少量。日本だったらもっと沢山入っているところだが、生魚は消費量も流通量も少ないので高価になりがちである。グレープフルーツやオリーブオイル、しそ、コリアンダー等を使って味付けされている。

prospect-calamariイカとタコの前菜 15.5ドル(Monterey Calamari & Braised Spanish Octopus $15.5)
モントレー産のイカ焼きとタコの唐揚げの組み合わせ。塩加減とややスパイシーな味付けがいい感じで、日本人の舌に馴染みやすい味だと思う。付け合わせの豆のラグーの味付けも美味しい。

prospect-whitewineシャルドネ $45(Domaine Eden Santa Cruz Mountain 2010 $45)
ピノ・ノワールが有名なこちらのワイナリーからシャルドネのボトルをオーダー。甘さ/辛さ具合は中間くらいで、リッチでバタリーな中にフルーティ感があるワイン。小売店価格が$28で値付けが倍以下なので、カクテルに比べるとワインが結構お値打ちだと思う。

prospect-duck鴨の胸肉 28ドル(Liberty Valley Duck Breast $28)
右側の鴨の胸肉が今まで食べた中でもトップクラスの柔らかさとジューシーさで焼き加減も完璧。写真では分かりにくいが、左側リヨネーズポテト(フランスのリヨン風ポテト)のグラタン仕立てと鴨の脚肉のコンフィが何層かに重ねたものをベイクしている。これにリンゴと鴨肉の焼き汁ソースが付く。『Liberty Duck』とはサンフランシスコから北に車で1時間半程行った先のソノマにある鴨を専門で扱う農場のブランド鴨で、サンフランシスコやナパ・ソノマのレストランがこぞって使っている味の良い鴨肉だ。

prospect-pork-chopポークチョップ 32ドル(Berkshire Pork Chop $32)
同行者のメインディッシュ。バークシャーという種類の黒豚のポークッチョップに、ベーコンとキャベツの付け合わせ、ピスタチオとオーツ麦をそぼろ状にしたもの、いちじくが付く。ソースは飴色に煮込んだタマネギと、焼き汁ソースの組み合わせ。ブルバードでポークチョップを食べた時にも思ったのだが、ここのポークチョップは美味しい。

prospect-sole舌平目のソテー 27ドル(Local Petrale Sole $27)
同じく同行者のメインディッシュ。平目のソテーの下にはアサリと黒ライスを使ったパエリア風の付け合わせと、きのことセロリのソテーが付く。ソテーの旨味が入ったスープにはシトラスが効いている。

prospect-redwine赤ワイン $45(Turley Juvenile California 2011 $45)
カリフォルニアのジンファンデルが好きなのでこちらをオーダー。チェリーとクランベリーの中にちょっとスパイシーさがあるワイン。小売価格は$25-30となっており、こちらもワインの価格設定がお得だ。

prospect-peach-dessert桃のシュトゥルーデル 10ドル(Peach “Melba” Strudel $10)
シュトゥルーデルとは、詰め物をパイ生地で幾層にも巻いたもの。桃のコンポートと桃のアイスと桃づくしのデザート。桃のコンポートには少しラズベリーが加えてあり、酸味がプラスされて甘酸っぱい感じで美味しい。

prospect-pop-cornキャラメルポップコーン 5ドル(Caramel Popcorn $5)
こういったレストランでポップコーンを見かけるのは珍しいのでオーダーしてみた。塩キャラメルとカカオ豆の味で、さすがにレストランのポップコーンだけあって、映画館等で食べるような物とは段違いに美味しい。

カクテルや一部のお料理の値段設定がやや高い気はするものの、特に肉料理の味は美味しい。立地、お店の雰囲気、サーバーのレベル、ワインの品揃えの豊富さ(約300種類)、料理の安定感からして、接待やビジネスディナーにも良さそうなお店だ。サンフランシスコ滞在でブルバードに行くことを考えているなら、値段も味も実はほとんど変わらないのだが雰囲気としてこちらのプロスペクトをお勧めする。

SF BiteBite’s評価(総合80点)

味 31点(40点満点)
コストパフォーマンス 15点(20点満点)
サービス 8点(10点満点)
雰囲気 9点(10点満点)
独創性 8点(10点満点)
清潔感 9点(10点満点)

Prospect(サンフランシスコ・エンバーカデロ地区)

http://www.prospectsf.com/
300 Spear St (between Folsom St & Harrison St)
San Francisco, CA 94105
(415) 247-7770
Mon-Thu 5:30 pm – 10 pm
Fri-Sat 5:30 pm – 10:30 pm
Sun 11 am – 9:30 pm
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