Mission Chinese Food/ミッション・チャイニーズフード(中華料理)総合71点

全米で注目されている中華料理店

mission-chinese-entサンフランシスコだけでなく、全米で注目されている中華レストランがサンフランシスコのミッション地区にある。2010年にオープンして以来大人気で、行列・待ち時間は当たり前、2012年にはニューヨークにも進出し、ニューヨークでも1-2時間の待ち時間を出しているという。

mission-chinese-inside名前はミッション・チャイニーズ・フード。しかし店の入り口にはどこにもその名前は書かれていない。実はこのレストランはもともとラン・シャン(Lung Shang Restaurant)という、どこにでもあるようなちょっとダサい中華料理レストランの店舗を間借りする形でスタートしたのだ。他人の店を一週間に一日だけ、300ドル/日で厨房とウェイターを借り、ポップアップレストランとして営業を始めた。1つの店に2つのレストランがあり、客は2つのメニューを渡され、厨房では2つのレストランの料理人達が互いに大混乱だったという。しかしミッション・チャイニーズがみるみる評判となり現在では旧レストランは閉店し、ミッション・チャイニーズのみとなっている。

アンソニー・ミント(Anthony Myint)氏がオーナーで、彼は31ヶ国を旅した後に各国の食に魅せられ、同じミッション地区の創作料理の名店バー・タルティーン(Bar Tartine)で見習いシェフとして働き始めた。その見習いシェフ中にこのポップアップレストランをスタートさせた。現在では、2軒先のニューアメリカンレストランのコモンウェルス(Commonwealth)の共同オーナーでもあり、本の出版など幅広く活躍している。彼はレストランにおけるチャリティにも力を入れており、ミッション・チャイニーズで食事をするとメイン一品あたり0.75ドルがサンフランシスコのフードバンクという慈善団体に寄付されている。

シェフはダニー・ボーウィン(Danny Bowien)氏で、彼はアメリカ育ちの韓国人で、身体のあちこちにタトゥーをもつ、シェフというよりはロック歌手のような風貌。2008年当時25歳でFarinaという同じくサンフランシスコ・ミッション地区のイタリアンレストランで平シェフをしていた際にジェノバで開かれたWorld Pesto Championshipというジェノベーゼソースの世界大会でダークホース的に優勝するなど、様々なレストランで働いた経験を持つが、このお店がオープンするまで中華料理は作ったことが無かったという。

そんな一見中華料理とは無縁と思える2人が作る中華料理は、伝統的な四川料理を彼等流にアレンジしたもの。辛さが半端ではないことでも知られている。また、中華料理にしては珍しく、地元の食材やオーガニック食材を使い、サンフランシスコらしくベジタリアン向けのメニューも充実している。店内でかかる音楽も店の風貌に合わないロック音楽だったりすることもあり、サンフランシスコの若者達の支持を集めている。

mission-chinese-tableこの使い終わったワインボトルに造花というダサい内装に加え、決して綺麗とは言えない店内でも人気店なのだから凄いと思う。2012年にはNY Timesのフード批評家がNYのベスト・ニューレストランのNo.1 に選ぶなど、とにかく注目されている。日本の東洋経済にも記事が出ていた

mission-chinese-waiting到着は6時、予約は取らず名前をここに書くシステムになっている。早く行ったので待ちはほとんど無しで入れた。

mission-chinese-beer青島ビール 3.5ドル(Tsing Tao $3.5)
まずはチンタオでスタート。

mission-chinese-peanutsピーナッツ サービス(Beijing Vineger Peanuts $5)
注文を受けてから提供が遅くなっている、ということで、サービスで頂いたおつまみ。

mission-chinese-chicken重慶手羽先 11ドル(Chongqing Chicken Wings $11)
手羽先が見えないくらいに唐辛子がのっている、凄い見た目のインパクト。
mission-chinese-chicken-inside唐辛子をよけると中から手羽先が。肉にしみ込んだ唐辛子がとってもスパイシーで辛いもの好きの人には必ずウケそうな一品。私も辛いもの好きなので、今回の注文の中でこれが一番美味しかった。

mission-chinese-mapotofu麻婆豆腐 12ドル(Ma Po Tofu $12)
肉のミンチの代わりに椎茸を使ったベジタリアンでもOKなメニュー。山椒とほぼ同じ味の花椒と四川唐辛子がすごく効いていて、こちらもかなりスパイシー。唐辛子辛いというよりも香辛料の量が半端ないという感じ。しかしながら、日本で美味しい麻婆豆腐を食べ慣れてきた私としては、痺れる辛さだけで旨味が不足しており、日本の陳健一氏のお店などで食べる麻婆豆腐の方が圧倒的に好み。

mission-chinese-chinese-broccoli牛胸肉とチャイニーズブロッコリー 16ドル(Broccoli Beef Brisket $16)
柔らかく煮込んだビーフシチューのような牛胸肉とチャイニーズブロッコリーをスモークしたオイスターで炒めたもの。可も無く不可も無く。

mission-chinese-fried-riceチャーハン 12ドル(Salt Cod Fried Rice $12)
このお店の人気メニューの1つなのだが、至って普通という印象。

mission-chinese-squid-ink-noodleイカスミの生麺 14ドル(Fresh Squid Ink Noodles $14 Eat-in Only)
初めて中華でイカスミのヌードルを食べたのでこれがどうなのかというのを評価しづらいのだが、イタリアンで言うところのパッパルデッレみたいな平たい太麺に、ラム肉とひよこ豆のラグーソースみたいな仕上げになっている。横についているのはラム肉のスープで麺をディップするようになっている。中華ではなくてちょっと変わったイタリアンを食べているような気分。

正直なところ、今回の訪問では何故このお店にそこまで行列が出来て、全米中で注目されるお店となっているのか理解出来なかった。一説ではアメリカ人向けに辛さをマイルドにしておらず、あくまでも本場の辛さが人気とも言われているが、辛いだけで旨味がなければ美味しいとは言えない。あとはレストランの価格相場が高いサンフランシスコやニューヨークにおいて、値段が安いというのもよく挙げられているがそれはまぁ当てはまるだろう。

mission-chinese-outside-line帰る頃(夕方7時)にはこの混み具合。やはり早めの時間がお勧めだ。しかしながら、このお店を訪問したことがある方、是非どう思ったかを教えて頂きたいところだ。

SF BiteBite’s評価(総合71点)

味 27点(40点満点)
コストパフォーマンス 17点(20点満点)
サービス 7点(10点満点)
雰囲気 6点(10点満点)
独創性 8点(10点満点)
清潔感 6点(10点満点)

Mission Chinese Food(サンフランシスコ・ミッション地区)

http://missionchinesefood.com/
2234 Mission St
San Francisco, CA 94110
(415) 863-2800
Mon-Tue, Thu-Sun 11:30 am – 3 pm
Mon-Tue, Thu-Sun 5 pm – 10:30 pm