Heath Ceramics/ヒース セラミックス(陶器)

有名レストランがこぞって使う陶器

heath0Chez Panisseはもちろんのこと、FrancesやCoiといったファインダイニング、Blue BottleDandelionといったカフェに至るまで、サンフランシスコ近郊の著名な至る所でHeath Ceramicsの陶器を目にする。

Heath Ceramicsは1948年にEdith Heathという女性によって創業された老舗陶器メーカー。サンフランシスコから車で北に約25分程行ったサウサリートという街にこの会社の本社工場がある。本社工場にはアウトレットも併設されているので、車移動が可能な方は訪れてみると良いと思う。1950年代前後、アメリカ西海岸で一大産業だったセラミックはその後衰退したが、このHeathは当時の製法そのままにハンドメイドでテーブルウエアを作り続けた数少ないメーカーである。その製法は日本の陶器のようにろくろを回して作るのではなく、型に流し込んで作る。
heath22003年にRobin PetravicとCatherine Baileyという二人の夫婦がHeath Ceramicsを会社ごと購入。”デザイン・ハンドメイド・創業当時のリバイバル”といったことに重点を置き、新たな命を吹き込むことにより見事再生を果たし、2008年にLAにショールームを、2010年にFerry Buildingに新たなショップを、2012年にMission地区に工場兼ショールームをオープンさせた。

heath1マットな質感と、くすんだ感じの微妙なアースカラーの色合いがデザインの特徴。持ってみると結構しっかりとした重さがある。日本でもBeamsなどで販売されているようだが、現地で購入したほうが安いことは言うまでもない。

heath7こちらではタイルの生産に加えて、テーブルウエア・家具・食品等の販売やタイルを利用したデザインオフィスの役割をしている。heath4ヒースセラミックスのタイルを利用したキッチン。

heath5陶器以外にもセンスの良いものが置いてある。こちらの家具はテキサス州にある”Garza Marfa“というブランドのもの。レザーとメタル(複数色有り)のミニマムなデザインが格好良い、写真中央のチェアは1,350ドル。
heath8有名レストランChez Panisseとのコラボ製品。マットなグレーの質感がシンプルながらモダン。値段はメインプレート$45、サラダプレート$37、ブレッドプレート$25、スープボール$38、ラージマグ$39といったところ。安くはないが、レンジ・食洗機・オーブンOKと使い勝手が良い。

heath3Heath Ceramics創業者のEdithのオリジナルピースはMoMaやLACMAといった美術館でもパーマネントコレクションとして展示されている。SF MoMAのルーフトップガーデンカフェでもHeath Ceramicsが使われており、コーヒーはBlue Bottle Coffeeが提供。SF MoMA訪問時は立ち寄ることをお勧めする。

Heath Ceramics(Mission地区)

http://www.heathceramics.com/
550 Florida St (between Mariposa St & 18th St)
San Francisco, CA 94110
Mon-Thu, Sat 10 am – 6 pm
Fri 10 am – 7 pm
Sun 11 am – 6 pm