東海岸から来たグルメバーガーチェーン店 FIVE GUYS/ファイブガイズ（ハンバーガーショップ）総合73点

東海岸から来たグルメバーガーチェーン店

アメリカで、東のFIVE GUYS、西のIN-N-OUTと評される程の有名ハンバーガーチェーン店、さて美味しいのはどちらだろうか。

創業は1986年、バージニア州のアーリントンというワシントンD.C.の隣町に一号店をオープンさせた。それから15年間は5店舗のみを有するワシントンD.C.メトロエリアのローカルチェーン店だった。その間に熱烈なファン層を作ることに成功、2003年に本格的なフランチャイズ展開をスタートさせ、18ヶ月で300店舗ものフランチャイズ権を売却した。現在は全米47州とカナダで1,000店舗以上を展開する巨大チェーンとなった。

ファイブガイズでは、冷凍肉など全ての材料で一切冷凍は行わず、店舗にも冷蔵庫はあるが冷凍庫は無い。また、フライドポテトももちろん冷凍ではなく、揚げる際にはピーナッツオイルのみを使用。ハンバーガーはビーフ100％でハンドメイドで握られている。In-N-Outとよく比較される理由はこの辺りのフレッシュさとハンドメイドへのこだわりから来るものだろう。店内の通路にはホテトの袋の山が置かれている。

メニューはハンバーガー、サンドイッチ、ホットドッグ。リトルハンバーガーというのが、肉のパティが1枚に対して、ハンバーガーはパティが2枚となる。ファイブガイズの特徴はトッピングが無料で自由に選べることである。つまり乗せ放題。とは言え、EverythingやAll the way等と注文すると黒字で書かれたトッピング（マヨ、レタス、ピクルス、トマト、グリルドオニオン、グリルドマッシュルーム、ケチャップ、マスタード）といった標準的なトッピングのみが乗ることとなる。

もう一つのファイブガイズの特徴が無料のピーナッツである。店内に無造作に置かれたビーナッツの段ボールから、待ち時間の間ピーナッツをつまむのがファイブガイズ流だ。

リトルチーズバーガー　4.59ドル（Little Cheese burger $4.59）
一番ポピュラーな黒字のトッピングを付けたもの。肉のパティが粗挽きで、In-N-Outに比べるとしっかりお肉感のあるバーガー。味付けはマヨ、ケチャップ、マスタードというシンプルな味付けなので、家庭のBBQで作るような味のハンバーガー。何故かパンが冷たいのが気になった。

リトルベーコンバーガー　4.99ドル（Little Bacon Burger $4.99）
黒字のトッピングにHot Sauceを追加したもの。やはりお肉感が強い。

レギュラーフライドポテト　2.99ドル（Fries Regular $2.99）
ポテトはFive Guys Styleという通常の塩味のポテトか、スパイシーなCajun Styleのいずれかから選択で、こちらはCajun Style。ポテトは他のチェーンよりも太くカットされており、ポテトのホクホク感が強く美味しい。カロリーは恐ろしく高く、レギュラーポテト1個で何と953kcal。In-N-Outの395kcalと比べるとかなり高いことが分かる。量が多いので2人で1個で十分。

東西対決は？

私の中での東西対決は西のIn-N-Outに軍配が上がった。理由としては、お肉感とポテトの太さ加減は美味しいものの、In-N-Outのサウザンドレッシングのような味付けの方が好みで全体的な塩加減や野菜とのバランスも良い。かつFive Guysの油っぽさが食べている間はいいのだが、後に胃もたれを起こすような激しさで、一度食べるとあと1年は食べたくないなと思うような感じなのだ。これはIn-N-Outを食べても起こらない。店内の至る所に貼られた “Voted No.1 Burger” や “Rated Best Burger” という看板もチープな感じがする。それに比べて直営店のみの経営姿勢のIn-N-Outの方が企業としても好きだ。やはりここは西海岸、お昼時間だというのに人もまばら。

サンフランシスコ市内にはお店が無いので、一番近いのは少し南に下った空港近くのサンブルーノという町のショッピングセンター内に入ったお店となる。あなたなら東西対決はどちらに軍配が上がるだろうか。