Evvia/エヴィア(ギリシャ料理)総合87点
至高のギリシャ料理
私がギリシャ料理のレストランに行くと苦労することは決まっている。メニューに書いてある料理の想像が付かずオーダーに苦労するのだ。そして苦労してオーダーした結果、イメージと違っていたりする。
今回、ギリシャ出身のご家族と同行したため、いつもと全く違う経験になった。どんどん手際良くオーダーしていって、そのどれもが外れなく本当に美味しいのだ。ここにその一覧を記すので参考にしてオーダーしていただけたら幸いだ。考えてみれば寿司を良く知らない外国人がコハダや赤貝と言われて分からないのと一緒だろう。日本人ならカウンターの寿司屋でカリフォルニアロールを注文することは無いと思うが、分からない外国人にとってはあり得る話だ。
日本で優良ギリシャ料理のレストランは思いつかないが、ここサンフランシスコベイエリアにはサンフランシスコのコッカリ(Kokkari Estiatorio)、パロアルトのエヴィア(Evvia Estiatorio)、ロスガトスのディオデカ(Dio Deka)という3軒の優良ギリシャ料理レストランがある。コッカリとエヴィアは姉妹店でほぼ内容は同じで、地元紙のベスト地中海レストランにも毎年選ばれている。どれも何度か訪れているがお勧めだ。いずれも要予約。
コッカリ程広くは無いが整った店内。
店内は大きなオープンキッチンがあり、そこでは炭火により一日かけてじっくり焼かれたロティサリーのラムor豚orチキンが日替わりで用意される。
スパナコティロピタ 8.75ドル(Spanakotiropita – phyllo stuffed with braised greens, feta cheese & herbs – $8.75)
フェタチーズ・ほうれん草・ハーブなどの具を薄くデリケートなフィロというパイ生地に挟んでオーブンで焼いたもの。初めて食べたがチーズの塩気と野菜の甘みと香ばしくてサクサクなパイ生地が一緒になりとても美味しい。
タコ 13.75ドル(Octopus – traditional grilled with lemon, oregano & olive oil – $13.75)
グリルしたタコをレモン・オレガノ・オリーブオイルでマリネしたもの。柔らかなタコにレモンの酸味が良く効いている。
グリークディップ 各8ドル(Taramosalata, Melitzanosalata, Tzatziki, Tirokafteri or Favasalata – served with house made pita bread – $8 each)
左側のタジキ(Tzatziki)はハウスメイドのグリークヨーグルト(クリームチーズのように濃いヨーグルト)をメインとしてキュウリ・オリーブオイル・ニンニク・塩などを入れて作られている。自家製のピタパンに付けて食べるのだが、このピタパンがもっちりしていて大変美味しい。
右側のファバサラタ(Favasalata)は豆をメインとして作られたディップの上にオリーブオイル、ケッパーと赤玉ねぎがかけられている。原材料は何かよく分からなかったが、このディップめちゃめちゃ好み。
ルッコラのサラダ 9.75ドル(Roca Salta- arugula, apples, candied walnuts, apple cider dressing & manouri citrus preserve crostini – $9.75)
ルッコラ・りんご・ウォールナッツにアップルサイダードレッシングをかけたもの。これは普通。
グリークサラダ 10ドル(Horiatiki – classic Greek salad of tomatoes, cucumbers, green pepper, red onion, oregano, olives & feta – $10)
トマト・キュウリ・ピーマン・赤玉ねぎ・オレガノ・オリーブの実にフェタチーズをのせて、塩・胡椒・オリーブオイル・レモンでシンプルに味付けしたもの。キュウリは皮が剥いてある。ギリシャの田舎風サラダと言われる伝統料理。塩味は薄めでフェタチーズを合わせて丁度いい感じ。
ギガンテス 8.5ドル(Gigantes – wood oven baked giant beans with tomato, leeks & herbed feta – $8.5)
大きな豆をトマト・リークというニラネギ・ハーブの入ったフェタチーズをかけて薪釜オーブンで焼いたもの。どうやって味付けしているか分からないがとても美味しい。テーブルに着くと付いてくるパンとも相性抜群。
ラビオリ 21ドル(Ravioli – arugula pesto ravioli, fall squash, kale & crumbled feta with roasted garlic sauce – $21)ルッコラのペーストが入ったラビオリにかぼちゃ・ケールをガーリックソースであえたもの。上にはフェタチーズで酸味と塩味をプラス。
Moschari Souvlaki – beef filet, sweet peppers, mushrooms & onions with Cretan rice & Greek yogurt – $29.75
このフィレ肉、火入れが最高である。肉自体もジューシーで柔らかく上質。付け合わせは赤ピーマン・クレタライス・グリークヨーグルト。
シーバスのグリル 時価(Psari Psito – grilled whole sea bass with lemon-oregano vinaigrette & horta – AQ)
シーバスの丸焼きにレモン、オレガノ、ビネグレットソースという酸味のあるオイルで味付けし、ホルタという青菜を付け合わせで。確か35ドル程だったと思う。
ヨーグルトソルベ 8.25ドル(Yiaourti Sorbet – yogurt sorbet with fresh fruit granita – $8.25)
グリークヨーグルトのソルベにデーツ・ナッツ・はちみつがかけられている。酸味と甘みのバランスが良くて美味しい。
バクラバ 8.25ドル(Baklava – traditional baklava drizzled with honey syrup served with vanilla ice cream – $8.25)
くるみが入ったクリスピーな生地に薄いフィロというパイ生地がのって、はちみつが軽くかけられている。バニラアイス付き。少し重いかもしれない。
グリーククッキーの盛り合わせ 8ドル(Koulourakia – selection of Greek cookies – $8)食べかけの写真で申し訳ない。
合わせたワインはギリシャ サントリーニ島の白ワイン。火山性の土壌から出来たこのワインはミネラル感たっぷりで口に含むと清涼感が溢れる。
海に面したギリシャ料理は魚メニューも多く、日本人にも馴染みやすいと思う。酸味のある料理やチーズ好きにもはまるだろう。何人かでアペタイザーをシェアして多くの種類をつまむことをお勧めする。決してお値打ちなレストランではないが、サービスも良く、味も抜群で訪れる価値がある。
SF BiteBite’s評価(総合87点)
味 35点(40点満点)
コストパフォーマンス 15点(20点満点)
サービス 9点(10点満点)
雰囲気 9点(10点満点)
独創性 9点(10点満点)
清潔感 10点(10点満点)
Evvia Estiatorio(Palo Alto)
http://www.evvia.net
420 Emerson St
Palo Alto, CA 94301
(650) 326-0983
Mon-Fri 11:30 am – 2 pm
Mon-Thu 5:30 pm – 10 pm
Fri 5:30 pm – 11 pm
Sat 5 pm – 11 pm
Sun 5 pm – 9 pm
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