キュートでポップな見た目だけじゃない！日本未上陸のコスメブランド「Benefit」SF BiteBite!

サンフランシスコ発のコスメブランド「Benefit（ベネフィット）」。日本未上陸ながら、ハワイや成田空港の免税店に入っているので、見たことのある方も多いかもしれない。

このコスメブランドはキュートでポップな見た目とは裏腹に、1976年創業の老舗。インディアナ州の片田舎に住んでいたJean（ジーン）とJane（ジェーン）という双子の姉妹が、創業に至ったストーリーが面白い。

インディアナ州の大学を卒業し、双子の姉妹は大都会ニューヨークに向かった。何をしようかアイデアがあって向かった訳ではない。むしろアイデアが無かったので、単にニューヨークという街に惹かれて移住したのだ。姉妹は185cmもあるという身長を活かして、モデルになると決め、オーディションを2年間受け続けた。

ようやく大きな広告キャンペーンのモデルに選ばれることが出来たが、モデルという職業は永遠には続けられるものではないことを理解していた彼女達は、キャンペーンで手にしたお金を元手にサンフランシスコに向かった。

ミッション地区の23rdとNellie通りの角で、今後のキャリアをコインに託すことにした姉妹。コインを投げ、表が出たらキャセロール・カフェを、裏が出たらコスメショップを開くと決めてコイントス。

結果は裏となり、ミッション地区に開いた小さなコスメショップが大成功したのだ。下写真は今の店内の様子。

現在は、ジーンの娘（メギーとアニー）がニューヨーク拠点を、ジーンとジェーンがサンフランシスコ本社を統括している。

Photo Credit: John Lewis

このような家族経営ながら、世界40カ国で2000軒ものメイクアップカウンターもしくは路面店を抱える一大ブランドに成長している。なお、1999年にルイヴィトン・モエヘネシー（LVMH）グループに買収され、その傘下となっている。

その成功の裏には、「benefit」つまり利益やメリットと訳されるように、見た目やネーミングセンスだけではない機能面での充実が大きい。というのも創業者の姉妹は、メイクアップ時の問題や、特定のジレンマを解決することにフォーカスして商品を開発していった。

例えば、リップにもチークにも使える液体状の「Benetint（Benefitとtint=色合いの掛け合わせ単語）$30」は、1000万本も売れたという大ベストセラー。この商品、意外にもエキゾチックダンサーが乳首をもっとピンクに見せたいという要望から生まれたという。

ファンデーションの前に塗ることで毛穴を隠してスムーズな肌を実現する「The POREfessional（PORE=毛穴とプロフェッショナルの掛け合わせ単語）$31」は毛穴隠しの達人。こちらもベストセラー。

素肌の欠点を無かったことにしてしまうというファンデーション「Hello Flawless（欠点のない肌こんにちは）$36」は、肌を明るくする効果と酸素供給も。オイルフリー。

付けまつげのようなまつげに仕上げる「They’re real!（それ本物！）$24」や、「BADgal Lash（悪女のまつげ）」といったマスカラ商品もベストセラー商品。

こういった商品自体の機能・クオリティの高さに加え、バービーちゃんのようなポップなパッケージの見た目の可愛さ、ジョークのきいたネーミングセンスでアメリカの女性から圧倒的な支持を集める。デパートブランドながら手の届きやすい価格帯というのも、自分用にもお土産用にもぴったり。

サンフランシスコ市内にいくつか存在する路面店では、Brow Bar（眉毛サロン）が併設されており、その名の通り、完璧な眉毛を作るための各種サービスが受けられる。加えて、顔や体の各パーツのムダ毛処理や、眉毛やまつげのカラーリング、メイクアップサービスも実施している。

平日の午前中に行ったにも関わらず、何人もの女性がブロウサービスを受けていた。

眉毛関連の商品もラインナップが豊富なので、お店で色々と試しながら買い物をすると一時間くらいあっという間に過ぎてしまうこと間違いなしだ。

購入するとこんな可愛いパッケージに入れてくれるところも、お土産にぴったり。

2117 Fillmore St
San Francisco, CA 94115
(415) 567-0242
Mon-Fri 9:00 am – 7:00 pm
Sat 9:00 am – 6:30 pm
Sun 10:00 am – 6:00 pm