Flour + Water/フラワー&ウォーター(イタリアン)総合87点

サンフランシスコ最強のハンドメイドパスタ

flour-water-line前々から狙ってはいたものの、予約が全く取れず後回しになっていたフラワー&ウォーターにようやく訪問することが出来た。オープンテーブルでも予約を受付しているが、いつ見ても全然空きスロットが無い。このお店はダイニングルームの半分がオープンテーブルもしくは電話予約(2pm−8pmの間のみ受付)用となっており、バーカウンターやハイチェアー席を含めた残り半分がウォークイン用の席となっている。

お店の開店は5時半。到着は土曜日の5時20分だったが、既に30人の人が前に並んでいる。混雑は予想していたものの、まさかここまで混んでいるとは想像していなかった。30番目なので諦めて違うお店に行こうかと思ったが、半分はウォークイン用なのでもしかしたら…と思いそのまま並んでいると、ギリギリのところで席を確保することが出来た。

flour-water-insideお店のインテリアはサンフランシスコのミッション地区らしい飾らない感じ。
メニューは日替わりで、アラカルトもしくは、一人65ドルのテイスティングメニュー(ワインペアリングは+45ドル)となっている。毎日キッチンで手打ちされている生パスタも日替わりで7-8種類用意されている。

flour-water-kitchen2009年にオープンしたこちらのレストランは、食のアカデミー賞と言われるジェームス・ビアード賞で、2010年には全米のベストニューレストランのファイナリスト、シェフのトーマス・ミィクナートン(Thomas McNaughton)氏は2011年から2013年まで3年連続してライジング・スターシェフのファイナリストになっている実力者。ミシュラン1つ星のイタリアンレストランのクインス(Quince)でスーシェフをした後、ボローニャのパスタ工場などで働いた経歴を持つ。

その繊細なパスタ作りのビデオはこちら。美しい。

flour-water-red-sparklingランブルスコ 9.5ドル(NV Opera 02 di Ca’ Montanari, Lambrusco di Modena DOP $9.5)
ランブルスコというのはイタリア北部のエミリア・ロマーニャが産地の赤のスパークリングワイン。やや低めのアルコールと、天然の微発砲できめの細かい泡が特徴だ。

flour-water-orange-sodaオレンジソーダ 3ドル(Aranciata $3)
店内のバーはビールとワインのみで、クラフト・カクテル等は無く(恐らく制限付きリカーライセンスしか持っていない)、ソフトドリンクもハウスメイドソーダとかではなくこのようなちょっと残念な形で出てくる。

flour-water-salamiサラミボード 15ドル(salumi board with chicken liver mousse, rabbit mortadella & pork trotter $15)
手前から順に、ウサギのソーセージ、チキンレバームース、奥にあるのが豚足のフライ。それにバケットと複数種のピクルスが付く。ハウスメイドのサラミもピクルスも、どれもそれぞれ美味しく、バケットとの相性も抜群。

flour-water-pastaアニョロッティ 18ドル(agnolotti del plin $18)
アニョロッティという小さな詰め物パスタの中には豚肉のペーストが入っており、ソースはバター系のソース。日本で美味しいパスタを食べ慣れてきた私たちにとって、アメリカで食べるパスタというのは決して満足出来る物ではないことがほとんどだが、このパスタは本当に美味しい。歯ごたえもあって、アメリカにありがちなアルデンテ過ぎということは一切ない。中の詰め物とソースも美味しい。パスタが評判なのも納得である。

flour-water-pizzaマルゲリータ 15ドル(margherita – san marzano, basil, fior di latte & extra virgin olive oil $15)
このお店、パスタだけではない。絶妙な生地の薄さ加減ともちもちにもクランチーにも寄っていないバランスの取れたピッツアは、ピッツア・デルフィーナのようなピッツア専門店にも引けを取らないレベル、というかこちらの方が美味しいかもしれない。ピッツアも素晴らしい。

flour-water-red-wine赤ワイン 14.5ドル(2010 Gianfranco Bovio, Langhe Nebbiolo DOC, Annunziata, Piemonte $14.5)
フルボディをリクエストしてこちらのワインとなった。イタリアンワインの中では重めだが、カリフォルニアのフルボディと比べるとだいぶ軽め。味としてはearthy(土の香り)なタイプ。こちらのワインは、ボトルの市場価格が25ドルで、ここでの販売価格が58ドルなのでワインの価格設定はやや高め。グラスの値段も高い割に注がれる量が少なめ。

flour-water-porkロースト・ポーク 26ドル(mixed roasted of pork with corn, padrone, butter beans & pickled leeks $26)
3種類のローストポークの盛り合わせにコーン、パドロンペッパー(ししとうみたいなもの)、バタービーンズ(白い大きな豆の種類)等が敷かれている。ポークはそれぞれ部位に合わせた味付けがされており、色々な味が楽しめる。いずれもとても柔らかくローストされており、やはり美味しい。

flour-water-chocolate-budinoチョコレート・ブディーノ 8ドル(chocolate budino with espresso cream & sea salt $8)
ブディーノは、イタリア語でプリンの意味。プリンとカスタードの間のようなクリーミーさで、濃厚なチョコレートと相まってこれまた美味しい。上に乗っているエスプレッソのクリームと岩塩は、いい感じにほろ苦さと甘さを引き立ててまた絶妙。量もたっぷりでかなり食べ応えがある。

flour-water-cheesecakeチーズケーキ 8ドル(Cheesecake with fresh fig & hazelnut crumble $8)
ムースっぽい感じの軽い食感のチーズケーキに、いちじくとヘーゼルナッツを粉々にしたものがのっている。私はチョコレート・ブディーノの方が好みだが、あまり濃厚なチョコレートが苦手な方はこちらの方がいいだろう。

何を食べても美味しいが、特にパスタが秀逸。今回パスタを一種類しか頼んでいないが、テイスティングメニューでは4品のパスタが少量ずつサーブされるので、次回は是非テイスティングメニューを試してみたいところ。

flour-water-waiting帰る頃には次の7時半前後の空きを狙ったウェイティングの客で入り口付近は既に大混雑。オンライン上での予約はよほどタイミングが良くない限り難しく、7時半頃の競争も激しいので、可能であれば開店前に並ぶのが一番確実だと思う。唯一の不満を挙げるとすると、ワインがイタリアンワインのみでカリフォルニアワインが置かれておらず、価格設定がやや高めなことくらいか。

ちなみにこのレストランはあの前Apple CEOのSteve Jobs氏ですら予約無しではテーブルをゲット出来ず、すごすごと帰ることととなったレストランである。

ところでアメリカ版食べログのYelpではこのレストランに対して星3つ半しかない。どう考えてもトップクラスの美味しさのイタリアンレストランだ。やはりYelpは一概に信用することは出来ない。フラワー&ウォーターから1ブロック先にあるセントラル・キッチンというニューアメリカンの姉妹レストランもいい評判を聞いているので、今度そちらも訪問してみたいと思う。また、同じく1ブロック先の姉妹デリのサルメリア(Salumeria)では生ハム等のサラミ類やチーズに加えて、フラワー&ウォーターの生パスタを購入することが出来る。サンドイッチも美味しいと評判なので、今度こちらもレポートしたい。

SF BiteBite’s評価(総合87点)

味 36点(40点満点)
コストパフォーマンス 16点(20点満点)
サービス 8点(10点満点)
雰囲気 9点(10点満点)
独創性 9点(10点満点)
清潔感 9点(10点満点)

Flour + Water(サンフランシスコ・ミッション地区)

http://www.flourandwater.com/
2401 Harrison St (between 20th St & 21st St)
San Francisco, CA 94110
(415) 826-7000
Mon-Thu, Sun 5:30 pm – 11 pm
Fri-Sat 5:30 pm – 12 am
予約はこちら